院長 平林 秀裕孤高の虎をめざせ!

新年あけましておめでとうございます

令和4年は壬寅の年である。陰陽五行説によると「陽気を孕み、春の胎動を助く」、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年ということである。

最近2年間は、新型コロナウイルス感染症の重点医療機関として、入院はもとより、抗体カクテル療法、発熱外来、ワクチン接種と国民の命を守るために尽力してきたが、今年こそは、本来の任務を全うする躍動の1年にしたいものである。

さて地域医療構想というのがある。これは超高齢社会にも耐えうる医療提供体制を構築するため、2014 年(平成 26 年)6月に成立した「医療介護総合確保推進法」によって制度化されたもので、人口推計をもとに2025年に必要となる病床数を①高度急性期、②急性期、 ③回復期、④慢性期の4つの医療機能ごとに推計した上で、地域の医療関係者の協議により、病院を再編する取り組みである。かたや当院は、結核医療や重心、筋ジストロフィーなどの療養介護事業などの政策医療、てんかん・パーキンソン病・難治性疼痛・痙縮などの機能的脳疾患の外科的医療を含む集学的医療、重症喘息に対する気管支サーモプラスティなどを行う、前述のカテゴリーには属さない特殊な病院である。

当院のモットーは、「呼吸器疾患と神経疾患を中心とした『面倒見のいい病院』」であり、他の病院が担わない医療分野を行うことで、地域医療を支えている。特に昨年は、奈良県てんかん診療拠点機関に指定され、「てんかん患者さんが、身近で質の高い医療・福祉を受けられる」体制づくりの取り組みを今年は一気に広げる。

また老朽化した結核病棟の建て替えを機に、新型コロナ感染症などの新興感染症対策のできる施設に取り組めたらという夢もある。

重心医療では、昨年より居宅訪問型児童発達支援事業を開始しており、慢性呼吸器疾患、各種神経難病を中心とした訪問型診療を当院が担うべき医療に加えることも考えている。

とかく日本では、「特殊」というのは、あまり良い意味には使われないが、私達は、特異な 医療分野における「孤高の虎」をめざしたい。

令和4年 1月

院長 平林秀裕

ベストドクターズ The Best Doctors in Japan(2014-2021)選出

一般社団法人 日本定位・脳神経外科学会 理事長挨拶