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骨粗しょう症外来について

2020年7月から骨粗しょう症外来を始めました。
骨粗しょう症とは、簡単に言うと「骨の強度が低下し、骨折の可能性が高くなる病気」のことです。
もし、骨粗しょう症になると、転倒や弱い力でも骨折してしまう可能性があります。
背骨や太ももの付け根の骨折は、寝たきりになってしまう要因の中では、脳血管疾患、老衰についで第3位とされています。さらに、背骨の骨折では死亡率が高くなることや、太ももの付け根の骨折後には約半数の人が今まで通りの生活に戻ることができないといわれています。
当院では2019年にDEXA(デキサ)という装置を導入し、骨密度を精密に測定できるようになりました。また血液検査で骨形成(骨を作る)と骨吸収(骨をこわす)のバランスも判定することが可能です。
骨粗しょう症の患者数は全国に1280万人(男性300万人、女性980万)といわれており、骨の健康不安を抱えている方は非常に多くいらっしゃいます。
そのような方はぜひ当院へお越しください。

 

以下のような方に受診をお勧めしております。

  • 高齢者
  • 骨折歴のある方
  • 糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎不全に罹患している方
  • ステロイドや抗てんかん薬を内服されている方

 

DEXA(デキサ)とは、従来の超音波ではなく、X線を用いた骨密度測定装置です。

検査時間は約15分程度です。比較的楽な姿勢で検査ができます。従来の超音波を用いた測定と比較して正確といわれています。
X線を使用していますが、被ばく量は胸部レントゲンの1/3程度と少ないものです。

2020/6 奈良医療センター