診療科案内・・・がん、神経筋疾患、重症心身障害、呼吸器など質の高い診療機能を備えた診療科

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呼吸器・アレルギー疾患の診療に取り組んでいます。

結核の拠点病院
  • 奈良県における結核の拠点病院として、積極的に診療を行っています。2021年には97名の入院患者を受け入れました。また、結核か疑われる症例についても多くの紹介を受け入れています。
  • 近年増加が著しい肺MAC症に対する経験も豊富で、現在400名前後の患者さんの管理を行っています。標準的な治療に加えて新しい吸入療法(リポソーム化アミカシン・アリケイス)も開始しており、既に9名に導入しています。
呼吸不全・呼吸リハビリテーション
  • COPDなど慢性呼吸器疾患に対する多職種による包括的呼吸リハビリテーションにも積極的に取り組んでいます。
  • 在宅酸素療法、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)も積極的に導入しています。
睡眠学会認定施設B型
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)を中心とした睡眠に関する疾患(REM睡眠行動障害、ナルコレプシーなど)に対する診療を、医師・臨床検査技師・臨床工学技士・看護師など多職種が協力して行っています。SASはさまざまな合併症(高血圧や心血管疾患、脳血管疾患など)を引き起こす疾患であり、放置することは大変危険です。SASは1泊2日の終夜睡眠ポリグラフ検査を行って診断します。現在168名に対してCPAPによる管理を行っています。
奈良県アレルギー疾患診療科別支援病院(内科)
  • 最新のガイドラインに準じた成人喘息に対する治療を行っており、勉強会などを通して地域連携による吸入療法の普及に取り組んでいます。
  • 重症喘息などアレルギー疾患に対して生物学的製剤を積極的に導入しており、現在26名に使用中です。また気管支サーモプラスティによる重症喘息に対する内視鏡治療に取り組んでおり、現在まで8名に対して治療を行い良好な結果を得ています。

気管支気管支サーモプラスティ


気管支サーモプラスティ(当院での症例です)

肺がん
  • 肺がんが疑われる症例に対して、診断のために、気管支鏡による質の高い検査を行っています。治療としては最新のエビデンスに基づいた化学療養を行っています。放射線治療、外科的治療は近隣施設と連携して行っています。
新型コロナウイルス感染症の診療
  • 新型コロナウイルス感染症の診療にも積極的に取り組んでおり、現在まで748名の入院患者の受け入れを行っています。


診療実績

  2019年度 2020年度 2021年度
ポリソムノグラフィー 73件 53件 73件
気管支鏡検査 46件 49件 95件

可能な検査・設備

 気管支鏡検査 最新のビデオシステムを用いて、肺がんや肺結核など呼吸器感染症に対して質の高い検査を行っています。治療としては、重症喘息に対して気管支サーモプラスティを行っています。
 胸部レントゲン検査 肺炎や肺ガン、肺結核の診断に用います。心臓の大きさや形から色々な心臓病の診断にも用います。
 胸部CT検査 肺の疾患について詳細に調べることができます。肺がんの早期発見やびまん性肺疾患の精査などに有効です。
 呼吸機能検査 一般呼吸検査、精密呼吸検査、呼気中一酸化窒素濃度測定、呼気中一酸化炭素濃度測定などを行っています。
 心電図検査 不整脈、狭心症、心筋梗塞その他心臓病を診断します。
 心臓超音波検査 心臓の筋肉や弁の異常、心房・心室の大きさ、血流の状態をチェックし、心臓肥大、弁膜症、先天性心疾患や虚血性心疾患の診断をします。
 腹部超音波検査 肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、膀胱など腹部臓器の診断を行います。
 血液・尿検査 糖尿病、高脂血症(高コレステロール血症)、肝臓病、腎臓病、膠原病、炎症性疾患、腫瘍マーカーなどの診断に用います。 また、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどアレルギー検査も行います。
診療科よりひとこと

呼吸器疾患全般にわたって質の高い医療を維持し高めていき、地域に提供することを基本方針とし、患者様の立場に立った診療を心がけています。せき、たん、息切れなどの症状がありましたら気軽に受診してください。