当院には6分野8名の認定看護師と6名のエキスパートナースが在籍しています。 より質の高い看護の提供を目指して、それぞれの分野で活躍しています。
分野 |
人数 |
分野 |
人数 |
皮膚・排泄ケア認定看護師 | 1 | 認知症看護認定看護師 | 2 |
緩和ケア認定看護師 | 1 | 慢性呼吸器疾患看護認定看護師 | 1 |
感染管理認定看護師 | 2 | フットケア看護師 | 1 |
摂食・嚥下障害看護認定看護師 | 1 | ユマニチュードインストラクター | 2 |
特定行為研修修了看護師 | 3 |
難治性の褥瘡に対し、壊死組織の除去や陰圧閉鎖療法を特定行為で行い、栄養サポートチームなどと連携し早期褥瘡治癒を目指しています。褥瘡治療後の患者さんが在宅で褥瘡再発せず生活ができるように、退院前後訪問を行い環境の確認や家族指導、訪問看護師と同時訪問を行うなど連携を図っています。胃瘻交換ではスキンケアを行い、患者の体型や生活に合った胃瘻の物品を選択しています。排尿ケアでは、排尿障害のある患者さんに対して排尿自立をめざして排尿ケアチームで活動を行っています。
癌の痛みや倦怠感といった身体的苦痛だけではなく、病気や治療に対する不安や恐れなどの精神的苦痛の緩和も目的として活動しています。週1回該当病棟のラウンドを行い、患者さんやご家族と面談し、病棟スタッフや医師とも情報共有しながら、患者さんやご家族の希望に添えるよう橋渡しをしています。また、当院は癌だけではなく、慢性呼吸器疾患や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんも入院されています。そのような患者さんが、どのように人生の最期を迎えたいかを共に考え、支えとなれるよう日々考えて活動しています。
感染対策における専門知識をもとに、多職種とともに、患者さんや職員など病院に関わる人を感染から守る役割を担っています。院内感染対策は、ひとりで頑張っても意味がありません。奈良医療センターの全職員が気持ちをひとつにし、みんなで感染に関する知識の向上やスキルを身につけることができるように、定期的に情報発信、環境チェック、感染のデータ管理、個人防護具の教育等を行っています。
食事は人間にとって大きな楽しみの一つです。当院には、身体に障害を持った患者さんが多く入院されており、経口摂取が困難になることもあります。障害を正しく評価し、訓練の実施やリスク管理などを行い、経口摂取の再開や一口であっても口から食べられるように、多職種と連携しながら患者さんやご家族の笑顔を引き出せるような関わりを心がけています。また、摂食嚥下チームとしての活動も開始され、近隣の病院や施設から嚥下の検査やリハビリテーションの患者さんの受け入れも行っています。
2014年に「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設され、当院でもタイムリーでより高度な看護ができるようにしています。
気管カニューレや胃瘻チューブ、膀胱瘻カテーテルの交換や陰圧閉鎖療法、壊死組織の除去などの特定行為を実施する看護師が活動しています。
医師や多職種と協働し、褥瘡回診や栄養サポートなどのチーム医療の中でキーパーソンになれるように日々努力しています。
特定行為ができる看護師として気管カニューレや胃瘻チューブ、膀胱瘻カテーテルの交換において、その人に合った製品の検討や変更なども実施しています。人工呼吸器を装着していても、声が出せるように気管カニューレを検討し、その人の思いがより伝えられるように耳鼻科医師と連携しています。
認知機能の低下のある方は、環境変化に影響を受けやすく、慣れない環境・治療・ケアに戸惑い、行動心理症状が現れることがあります。当院の患者さんは、アルツハイマー型認知症だけでなく、レビー小体型認知症や脳血管性認知症の患者さんも多くおられます。レビー小体型認知症は、歩行困難や認知機能低下がある上に日内変動するという特徴があるため、患者さんの認知機能や身体機能に応じた細かな環境の調整が必要になります。そのため、認知症ケアチームを中心に、患者さんがどんなことに困っているのか、どんな環境であれば安心できるのかを探りながら、それぞれの疾患の特徴を踏まえ、行動心理症状の予防・改善を目標に日々取り組んでいます。
当院には肺自体の疾患だけでなく重症心身障害や神経筋疾患など、呼吸困難を引き起こす疾患を持つ患者さんが多く入院しておられます。そのような患者さんの息苦しさを軽減できるように呼吸ケアチーム(RST)で人工呼吸器の導入や管理、排痰援助、呼吸リハビリテーション、在宅酸素(HOT)導入への支援などを行っています。慢性期疾患の患者さんが多い当院では、患者さんとその家族のQOLが向上し、安心して在宅で過ごして頂けるように、退院支援や増悪予防・セルフケア指導なども実施しています。
当院には爪病変や皮膚の観察やケアを必要とする患者様が多いです。爪切りの実践とケアのアドバイスを行っています。
ユマニチュードとは知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケアの技法で認知症や高齢者のみならず、ケアを必要とされる患者様すべてに実践できます。
3A所属
榎本 萌那入職してからあっという間に時が経ち、今年2年目になりました。
病棟に慣れるまでに時間がかかりましたが、少しずつできることが増えてきて嬉しく思います。最近は様々な処置に付かせて頂くことが多くなったことや、患者さんが回復し元気に退院する姿を見たり、「ありがとう」の感謝の言葉をいただくたびに看護の素晴らしさを実感するとともにやりがいを感じています。現在急性期病棟にいるため、急変時にもすぐに対応できるよう知識や技術、看護を習得できるように日々頑張っていきたいです。
1B所属
山口美紀さん2人の子供を夫と協力し合って育てながら仕事をしています。家事や子供の習い事の送迎など盛りだくさんのことを分担しています。職場の皆さんには普段から助けてもらっています。子供の体調不良で急に休まないといない時など、とても心苦しく思うのですが職場に戻った際に「子供さん大丈夫?」と温かい言葉をもらうことが多く皆さんのフォローをうれしく思いながら仕事を続けています。
子育て経験のある先輩や上司、同僚も多いため子育ての悩みなども相談しやすい環境です。
感染管理専従
中村祐太さん昨年、感染管理認定看護師の教育課程に進学し、今年度資格を取得しました。現在は病棟で勤務しながら、院内で起こる医療関連感染から患者、家族、職員を守るため、感染防止対策について職員教育などを行っています。感染管理は院内に出入りする全ての人や物が対象であるため、組織横断的に活動することが求められます。そのため、大変な面もありますが、その分やりがいも感じています。
これからも専従の感染管理認定看護師と協力して、感染防止に努めていきます。