診療科案内・・・がん、神経筋疾患、重症心身障害、呼吸器など質の高い診療機能を備えた診療科

リハビリテーション科

当院のリハビリテーション科では、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、心理療法部門の4部門が設置されています。

理学療法部門

理学療法部門では、約300平方メートルの機能訓練室を中心にして、理学療法士13名が従事しております。

理学療法部門

当院の理学療法部門で対象となる疾患・障害は、パーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋ジストロフィー症などの神経筋疾患。肺気腫などの呼吸器疾患。また、重症心身障害児・者、脳梗塞、脳出血の後遺症。腰椎圧迫骨折や大腿骨頚部骨折などの整形外科疾患などがあります。

病気や怪我により、手足を動かすことが困難になったり、息切れなどにより動くことに制限が生じた場合、起き上がる、座る、立つ、歩くといった動作に支障を来します。理学療法では医師の指示に基づいて、関節可動域運動、筋力増強運動、協調性運動、持久力運動や、床上動作(寝返り、起き上がりなど)、移乗動作(ベッドから車椅子、車椅子からベッドへの乗り移り)、起立、歩行、階段昇降などの移動動作の練習を個々の患者様の症状を考慮して行っています。

作業療法部門

作業療法部門は作業療法士が6名従事しております。

作業療法は主として応用的な日常生活動作の改善を目的に行われるものです。 理学療法と同様に、医師の指示に基づいて治療・訓練、指導を行います。 作業療法の「作業」とは、仕事、日常生活活動、家事、遊びなど、実際の生活の中で行われる活動を指します。治療内容においても、日常生活(食事、着替え、トイレ、入浴など)の中で実際に行われる活動が含まれてきます。 また、編み物、木工、折り紙、塗り絵などの作業活動を通じて治療を行う場合もあります。
残された機能だけではどうしても行えない動作がある場合、その動作を可能にするために「自助具」の選定やコミュニケーションツールの導入も行っています。
また、家庭での生活動作について指導させて頂いたり、ご家族の方へのアドバイスなども行います。
精神・心理的な側面や、認知症の症状に対しても、色々な活動を通して改善を図っていきます。また高次脳機能障害に対して、日常生活活動や就労を目的とした代償手段の獲得や練習を行っています。

作業療法部門


作業療法部門


言語聴覚療法部門

言語聴覚療法部門では、言語聴覚士5名が従事しています。

言語聴覚療法部門

当部門では、コミュニケーション障害や、摂食嚥下(食べる・飲み込む)障害でお困りの方に対して専門的な検査・評価を行い、個々に応じた適切な治療を実施し機能改善を目指します。また、必要に応じて代替コミュニケーションの検討や指導・家族への助言も行います。

 

 構音障害

脳血管障害や進行性疾患、変性疾患等が原因で、口唇や舌・声帯・呼吸器などの動きが障害されると、声が出せなくなったり、ろれつが回らないなど話しにくくなることがあります。
このような方は嚥下障害(飲み込みの障害)も合併することがあります。

 摂食・嚥下障害

脳卒中の後遺症や神経疾患の進行に伴って、食物を咀嚼・嚥下(飲み込む)することが困難になることがあります。
当院では、「嚥下造影検査(VF)」を医師、看護師、栄養士、言語聴覚士などが協力して行い、その結果に基づいて治療方針を検討、食事形態や食べる時の姿勢の調整、摂食・嚥下リハビリテーションへと進めていきます。

 失語症

脳血管障害や頭部外傷などが原因で、大脳の言語中枢が損傷されると「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」などが障害され、意思や感情をことばで伝達することが難しくなります。

 高次脳機能障害

脳損傷によっておこる記憶・注意・遂行機能・社会的行動障害等の問題に対し、症状に応じた適切な神経心理検査やリハビリテーションを行います。

心理療法部門

心理療法部門では、現在2名の心理療法士が従事しており、小児から高齢者までを対象に、心理検査を通して発達、または心の状態や脳・神経の働きを評価し、お困りの方に心理療法や認知リハビリテーションを通して、日常生活の困りごとをサポートしています。

心理療法部門


 高次脳機能障害

高次脳機能障害とは、脳損傷や脳卒中などで生じる記憶・注意・遂行機能・社会的行動等の障害の総称です。これらに問題が生じると、日常生活や社会生活において様々な支障をきたします。当院では高次脳機能障害の全体像や程度を評価し、適切なリハビリテーションにつなげるとともに、ご家族や周囲の方へ対応を助言するなど、社会生活に復帰する際の様々な援助を行っています。


 パーキンソン病

パーキンソン病は「手の震え」「動作の緩慢」「歩行障害」などの症状が現れます。近年では、歩行障害と認知機能の低下との関連性が示され、認知面へのアプローチも注目されています。そこで、遂行機能、注意機能、記憶、視空間認知などの認知機能を、各種神経心理検査を用いて評価します。また、障害の程度に合わせて認知リハビリテーションプログラムを用いた援助を行っています。


 てんかん

大脳の神経細胞が過剰に興奮し、脳の発作性の症状が繰り返し生じる病気です。発作は突然起こり、いつもとは異なる身体症状や意識・運動・感覚の変化が生じます。

当院のてんかんセンターと協同し、入院による長期脳波ビデオ同時記録検査と並行して、認知・記憶・言語等の神経心理検査を行い、脳部位の機能と認知機能との関連を調べています。また、外来でも各種検査を用いて、認知機能や抑うつの程度について評価し、必要に応じて心理療法などの援助を行っています。


 発達障害

発達障害とは、生まれながらに脳の働き方の違いが生じており、幼少期から行動面や情緒面の特徴を示すものです。そうした特徴によって、ご本人が生きづらさを感じることがあったり、ご家族は育児の際に悩みが生じがちであったりします。

当院では、発達検査や知能検査を用いて、現在のお子様の発達を評価します。その中で、お子様の得意・不得意を掴み、今後の支援について考えます。その後、必要に応じて、お子様には認知リハビリテーション、保護者の方には発達相談や教育相談を実施しています。

チーム医療

リハビリテーション科では、ボトックス治療の補助、DBS(脳深部刺激療法)調整の補助、パーキンソン病パス入院、高次脳機能障害パス入院、COPD教育入院、重症心身障がい児・者カンファレンス、緩和ケアチーム、RST(呼吸ケアラウンド)、DST(認知症ケアラウンド)排尿ケアラウンド、褥瘡回診、てんかんカンファレンス、退院や転院に向けた多職種カンファレンスなど、医師をはじめ他職種と連携したチーム医療にも参加しています。